新学期の教材として新たに小説を入荷しました。なかでも注目は今年の「李箱文学賞/이상문학상」に輝いたピョン・ヘヨンの「モンスーン」。内容はレッスンでじっくり語るとして、ここでは作家の「顔」をご紹介します。表題にもあるとおり、これが女優のようなある種のオーラを放っています。さらに、優秀賞に輝いたほかの女性作家たちもモデルのような、あるいはお人形のようなビジュアル。まさに才色兼備ですね。そういう意味では残念ながら男性たちにはあまり注目できませんでした、ごめんなさい!なので、男性作家はまた別の機会にご紹介します。
第38回李箱文学賞作品集。李箱文学賞とは、1930年代に活躍した韓国を代表する鬼才作家・李箱にちなんで、毎年発表される短・中編の小説のうちもっともすぐれた作品に与えられる賞。日本でいう芥川賞や直木賞にあたる。
ピョン・ヘヨンの「モンスーン」は停電の夜に起きるとある夫婦の物語(対話)。ある審査委員は「なんてことのない単語のひとつひとつが突然、意味深いテーマへと変わるのが魅力」と語った。文字に隠された秘密が次第に明らかに、ひとつの線へとつながっていく物語が秀逸な文体で綴られている。
大賞を受賞したピョン・ヘヨン。1972年ソウル生まれ。
美しく印象的なたたずまい。
優秀賞「フレディの私生児」。
ユン・ゴウン、1980年ソウル生まれ。
優秀賞「クンの旅」。
ユン・イヒョン、1976年ソウル生まれ。
優秀賞「らせんの方向」。
アン・ボユン、1981年インチョン生まれ。